女性の美しくなりたいという願望は、若い女性だけでなく、いくつになっても衰えない願望です。だから、化粧品市場は小さくなるどころか年々大きくなっています。

 

ただ、美しくなるためにお化粧をするのですが、化粧品にばかり目がいき、お肌のことをあまり良く理解していない方が多いのではないでしょうか。

 

お肌をキャンバスに例えると、土台であるキャンバスの状態が悪いと、化粧のノリは悪くなります。悪い土台の上にいくらメイクを重ねても思うように美しくなりません。

 

そこで、ここでは土台であるお肌のケアであるスキンケアの基本についてお伝えして行こうと思います。

 

まずは皮膚の構造から見ていきましょう。

 

皮膚の構造

 

皮膚は一番外側から表皮、真皮、皮下組織に別れています。

 

中でもスキンケアに関しては特に表皮と真皮が重要なので、この2つを中心にみていきましょう。

 

表皮

 

 

表皮は皮膚の一番表面の部分を言います。よくお肌を語るときに角質という言葉が出てきますが角質も表皮の一部分です。

 

表皮の層は「角質細胞の層」と「表皮細胞の層」に分かれ、「表皮細胞の層」で 新しい細胞が作られ、下から上と新陳代謝が行われます。

 

そして、表皮細胞で生まれた細胞が時間とともに角質細胞に変わってゆくのです。

 

角質細胞は、死んだ細胞とも言われており、最後は垢となって皮膚から剥がれていきます。

 

ただ、死んだ細胞といっても大きな役目を果たしており、この後お伝えする肌外部からの刺激を防ぐ働きをしています。

 

今説明した部分はスキンケアにとってすごく重要な部分です。

 

なぜなら、この新陳代謝こそがターンオーバーにほかならないからです。

 

ターンオーバーについては別項で詳しく説明しますが、表皮細胞で新しく生まれた細胞が角質細胞となり皮膚から剥がれ落ちるまでの流れをターンオーバーといい、この周期が20代では28日間と言われています。

 

この新陳代謝であるターンオーバーが正常に行われることでお肌の美しさを保てるのです。

 

表皮に関しては先ほど角質層の細胞は死んだ細胞だとお伝えしましたが、 角質層は約30%の水分を含んでいます。この水分が含まれていることで外からの刺激に耐えられるようバリアの役目を果たせるのです。

 

もし角質層の水分が減少するとバリアとしての強度が弱まり、しみたり、痒くなったりといった刺激に耐えられなくなるのです。

 

角質層が死んだ細胞でできていると言ってもあくまで表現上のことであり、お肌にとってはなくてはならない役目を果たしているのです。

 

角質層は約30%の水分を含んでいるとお伝えしましたが、生きた細胞である表皮細胞を生み出しているのは基底層は約65%の水分を含んでおり、表皮細胞は生きた細胞なので外部からの刺激を神経を通して脳に伝えます。

 

脳は体に悪いと判断した場合には拒否反応であるアレルギー反応起こすなど体を守る働きをしてくれるのです。

 

また、基底層にはメラノサイトがありメラニン色素を作り出す機能を持っています。

 

メラノサイトは紫外線に反応し紫外線が表皮の下層である真皮に届かないようにメラニン色素を作り出します。

 

このメラニン色素はお肌を守る役割をしているのですが、強い紫外線を浴びて紫外線が真皮に届いてしまった場合には、シミとなってしまいます。

 

真皮

 

表皮は真皮の下にあり、 約70%はコラーゲンでできています。

 

コラーゲンは美容成分としてよく耳にすると思いますが、真皮の中に網目状のネットワークを構築し、この網目状のネットワークが肌の弾力を維持している繊維です。

 

また、コラーゲンと関係の深い線維にエラスチンがあります。

 

エラスチンはコラーゲンの構造を支える働きを果たしていますが、年齢とともにコラーゲンだけでなくエラスチンも減少していきます。コラーゲンやエラスチンの働きが弱まるお肌の弾力が失われることによって現れるのがシワです。

 

また、コラーゲンとエラスチンの周りを埋めるように存在しているのがヒアルロン酸と言われる、ゼリー状の物質です。

 

ヒアルロン酸は水分を多く含むことができるためお肌の弾力維持に欠かせない物質となっています。

 

ここまで真皮を構成している成分として、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をご紹介しましたが、この三つの成分を作り出しているのが線維芽細胞です。

 

また真皮には皮脂腺や汗線も存在します。

 

皮脂腺とは、皮脂を分泌する細胞が集まったものの事を言い、皮脂はこの皮脂腺で作られ、毛穴を通って肌表面に排出されることとなります。

 

汗線については、 名の通り汗を分泌する細胞の集まりの事を言います。