肌トラブルの中でもとくにポピュラーなニキビですが、ニキビにはどんな原因があるのでしょうか?

 

まずは大人ニキビと思春期ニキビの違いから見ていきましょう。

ニキビの原因!大人ニキビと思春期ニキビの違い!

 

ニキビの原因は、年代によって大きく異なります。

 

10代の思春期ニキビは、余分な皮脂がニキビの原因となっていることが多いですが、20代以降の大人ニキビの場合は、皮脂量に関わらず頬のような乾燥する場所にも出来ます。

 

またあごの部分にできやすく、治りにくい上に跡が残りやすいのが、大人ニキビの特徴です。

 

そんな大人ニキビの原因は、体内バランスの乱れが関係しています。

 

この体内バランスとは・・具体的に見てみましょう。

 

(1)ホルモン

 

毎月の生理がちゃんときていても、ちょっとした疲れやストレスによってホルモンバランスが崩れます。

 

ストレスを感じると、交感神経が優位になり、男性ホルモンなどの分泌が盛んになります。

 

そんな男性ホルモンや、アクネ菌によって皮脂が分解されてできた遊離脂肪酸などが角質を厚くしすぎるため、毛穴に皮脂がたまりやすい仕組みが出来てしまいます。

 

しかし、慢性化したストレスは自覚のない場合が多く、知らず知らずのうちにニキビを悪化させている可能性もあります。

 

(2)睡眠

 

睡眠不足はとくにニキビを悪化させる原因と言われています。

 

ホルモンバランスや食事などに気を付けていてもニキビができる場合、睡眠不足が影響している可能性があります。

 

普段不足している睡眠時間を休日にまとめて確保する、いわゆる寝溜めは、あまり意味がありません。

最低でも1日6時間の睡眠時間が必要です。

 

(3)食生活

 

日本人に重症なニキビ患者が増えたのは、食生活が欧米化してきたことが関係しています。

 

特定の食べ物でニキビが出来るというわけではないですが、動物性脂肪を控えたり、白米よりも食物繊維やミネラルが豊富な玄米を選ぶなど、粗食を心がけることはニキビの改善に有効です。

 

また食事内容だけでなく、

  • 暴飲暴食
  • 夜遅い時間の食事
  • 食事を抜く

などの食生活の乱れは、胃腸に負担をかけることになります。

 

さらには便秘を引き起こし、ニキビや肌荒れにつながる可能性があります。

 

大人ニキビは原因がさまざまで個人差があることから、特定することが難しいですが、生活を改めることはニキビの改善にもつながりますね。

 

ニキビはどのようにして出来るのか?場所によって違う?

 

次にニキビの出来方について説明します。

いつの間にか出来ているニキビですが、実はいくつかの段階があるのです。

 

(1)毛穴まわりの角質が厚くなる

 

男性ホルモンや遊離脂肪酸による異常角化で角質が厚くなり、毛穴に皮脂が詰まります。

この時点では目に見えた変化はありません。

 

(2)面疱(コメド)が出来る

 

面疱とは、毛穴に皮脂が詰まった状態のことで、開放面疱(オープンコメド)と閉鎖面疱(クローズドコメド)の2種類があります。

 

開放面疱

 

開放面疱とは、毛穴の出口が少し開いていて、黒いボツボツが目立つことから黒ニキビと呼ばれています。

 

閉鎖面疱

 

閉鎖面疱は、毛穴の出口は閉じているため、大きな炎症を起こしやすく、表面からは見えないものの、触るとしこりのような感覚がある面疱は、閉鎖面疱が化膿したものです。

 

ニキビはむやみに潰してはいけないと思われがちですが、実は面疱の時期に芯だけ押し出すことで、跡を残さず綺麗に治すことができます。

 

ただし、爪でつぶすのはバイ菌が入るのでNGです。

専用の器具か、綿棒2本を使ってお風呂上がりなどにやさしく押し出すのがオススメです。

 

(3)炎症

 

皮脂をエサにアクネ菌がどんどん繁殖するため、赤ニキビと呼ばれる炎症がおこります。

 

(4)炎症の悪化

 

増殖したアクネ菌に対して、血液中の好中球と呼ばれる白血球の一種が戦うことで、赤ニキビが膿を持った炎症性ニキビへと変化します。(黄色ニキビ)

 

(5)炎症はさらに毛穴まわりへ

 

アクネ菌と好中球の争いが激化すると、毛穴の壁自体が崩壊します。

 

かなりの痛みを伴った炎症ができ、熱をもったしこりのような感触があります。(紫ニキビ)

 

最終的に炎症が鎮まると、ニキビ跡として残ってしまいます。

 

しかし、どの段階まで進むのかは個人差があり、(5)まで進行してもニキビ跡が残らない人もいます。

 

さらに場所別ニキビの特徴です。

 

(あご)

 

あごに出来るニキビは、クレンジングや洗顔の洗い残し、頬杖、ホルモンバランスの影響を受けやすいという特徴があります。閉鎖面疱が出来やすい。

 

(おでこ)

 

おでこが出来るニキビは、皮脂の分泌量が多いため、他のパーツよりテカりやすい特徴があり、帽子や枕が刺激になることもあります。

 

(頬)

 

頬に出来るニキビは、乾燥しやすく、水分保持のために皮脂が過剰分泌されることで出来やすくなり、内臓の不調として表れることもあります。

 

(鼻)

 

鼻は、毛穴が多くニキビが出来やすいという特徴があります。

黒ニキビでとどまることもあれば、炎症ニキビまで進行する場合もあります。

 

 

ニキビと一言で言っても、潰せるものから跡になりやすい重症化したものまで段階があり、さらに場所によってもニキビの原因が異なることが分かります。

 

ニキビを治す方法!予防とお手入れが重要!

 

次にニキビを治す方法をお伝えします。

 

実はニキビを治すと言っても、今できているニキビを治すのではなく、これからできるニキビを防ぐための予防とお手入れが重要です。

 

なぜならば、

  • ニキビ自体放っておいても自然に治る
  • ニキビ用の薬を塗ったところで治る期間が早まるわけではない

からなんです。

 

ニキビの原因とされるアクネ菌は、細菌(嫌気性菌の一種)であり、毛穴の奥の空気がない場所に存在しています。

 

そんな空気さえも入らない場所まで塗り薬を浸透させることはそもそも難しいものです。

 

ニキビができにくい肌にするには、睡眠や食生活などを整えるのはもちろん、日頃のお手入れも大切です。

 

ではニキビ予防のお手入れを具体的に見ていきましょう。

 

 

(洗顔・クレンジング)

 

ニキビを治すために過度な洗顔をしたり、メイクをしていないのにクレンジング剤を使用するのは逆効果です。

 

皮脂の取りすぎは肌の内側を乾燥させることになり、角質が厚くなるのを手伝う=さらにニキビが出来やすい肌になってしまいます。

 

  • 朝、夜ともに石鹸(さっぱりタイプ)で洗顔する
  • クレンジングはクリームタイプを使う(※)

 

※ オイルタイプは界面活性剤が多く含まれていて、毎日の使用は肌を傷める原因になります。

 

 

(保湿)

 

ニキビ肌に保湿はよくないと思われがちですが、保湿は大切です。

 

しかし、油分はアクネ菌を増殖させてしまうため、どんなに良質なオイルであってもつけすぎは良くないです。

 

逆に何も付けないでいると肌の乾燥が進み、毛穴が詰まりやすくなるため、保湿成分(水分)を与えることが必要になります。

 

ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が入った美容液がオススメです。

 

さらに化粧水はビタミンC誘導体が入っているものを使用すると、皮脂の分泌を抑えてくれるのでニキビ予防に繋がりますよ。

 

 

(ピーリング)

 

生理前などホルモンバランスが変化する時期はニキビができやすくなります。

 

そこで毛穴の詰まりをケアする方法としてピーリングがあります。

薬剤を使って余分な角質を落とすことから化学的に剥離するという意味になります。

 

ピーリングでターンオーバーを促進することで、毛穴の詰まりが減るだけでなく、シミやコラーゲンの生成(シワやたるみの改善)が期待できます。

 

そして家庭で手軽にできるピーリング用石鹸などもあります。

 

AHA(グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などを含むピーリング剤)が配合された石鹸は、肌についたピーリング剤を古い角質とともに洗い流せるため肌への刺激も優しいです。

肌が弱い人は週1~2回、肌が強い人なら期間中毎日使用しても問題ありません。

 

ただし肌の赤みやヒリヒリとした痛みを感じる場合はすぐに使用を中止してくださいね。

 

ピーリング後は少しの間角質が薄くなるので、敏感肌用の化粧品を使ったり、パウダーファンデーションを塗って紫外線から肌を守ることが大切です。

 

自分でピーリングするのは不安・・という方は美容皮膚科でやってもらうのもひとつの手です。

 

ニキビ化粧品(化粧水、ファンデーション、コンシーラ等)とメイク時の注意点!

 

次はニキビ化粧品の選び方について説明します。

 

ニキビが悪化すると化粧品のせいにすることが多いですが、化粧品が必ずしも悪いわけではありません。

 

油分の多い化粧品が出回っていた時代には、化粧によってできるニキビ(化粧座瘡)が存在していましたが、最近の化粧品は品質が改良されているため、化粧品が原因である可能性は低くなっています。

 

大人ニキビの場合は、化粧品よりも不規則な生活やストレスなどの体内バランスの乱れが関係しています。

 

しかし、化粧品がニキビを悪化させる可能性が低いとはいえ、何でも良いわけではありません。

 

クリームタイプやリキッドタイプのファンデーションは、毛穴に詰まりやすく、ニキビの悪化を招くこともあります。

 

なかでもとくにオイリー肌(脂性肌)の人は、パウダーファンデーションや粉おしろいを選ぶ方がよいでしょう。

 

化粧下地もニキビにとっては良くないものなので、理想のメイクアップは洗顔後に保湿をして、その上にパウダーファンデーションや粉おしろいをつけるようにします。

 

普段しっかりファンデーションを塗っている人には物足りなく感じるでしょうが、パウダーファンデーションの方がムラにならずに仕上げることが出来ますよ。

 

ニキビの赤みがどうしても気になるならば、部分的にコンシーラーでカバーしてもOKです。

 

ニキビ跡の治し方は薬、それとも皮膚科?

 

ニキビも気になりますが、ニキビ跡もなんとかしたいですよね。

 

ニキビ跡には大きく分けて3種類あります。

 

(1)赤みが残るタイプ

 

ニキビが進行すると炎症を起こしますが、その際に赤みが出ると引くまでに時間がかかります。

 

ニキビのふくらみが消えても、赤みが消えるまでに何年もの時間を要することもあります。

 

厳密に言えばニキビ跡とは言えないものですが、赤みのあるうちに日焼け対策をし、ビタミンC誘導体が入った化粧品や、ビタミンCのイオン導入を活用すると治りが早くなります。

 

(2)シミになるタイプ

 

(1)の赤みが茶色くシミになってしまう場合もあります。

炎症性色素沈着によるもので、何年か経って消えるものや、残ってしまうものまであります。

 

こちらも日焼けをすると消えにくくなるため、紫外線対策が必要です。

美白化粧品を使ったお手入れや、美容皮膚科でのピーリング施術は早い改善が見込めます。

 

(3)陥没して残るタイプ

 

ニキビ跡でも一番厄介なのがクレーターと呼ばれる陥没が残るタイプです。

 

ニキビの進行が進み、ひどい炎症によって毛穴の壁が破壊されてしまうため、完全に消すことが難しくなります。

 

皮膚の硬い人や強い炎症を起こしやすい人に多いのがこのタイプです。

 

完全に消すことはできませんが、美容皮膚科のピーリング施術は改善につながることがあります。

 

ニキビ跡に飲み薬や塗り薬を使用するよりは、美容皮膚科でピーリングなどの施術を受ける方が早く治せることが分かりますね。

 

またニキビ跡になるかどうは、肌質や体質などの個人差が大きいため、跡が残りやすい人ほど早めの治療が必要です。

 

 

次は基本に立ち返り、ニキビとは何かをおさらいしたあと、思春期ニキビの原因と対策についてお伝えします。

 

 

思春期ニキビの原因と対策

 

ニキビとは

 

ニキビは座瘡、英語でアクネ(acne)と呼ばれるものです。

 

アクネ菌とよばれる細菌の増殖がニキビの原因とされるため、ニキビには殺菌が大切と言われていますが、アクネ菌自体はそもそも悪者ではないのです。

 

アクネ菌は肌の常在菌の一種であり、肌表面のバランスを保つサポートをしています。

 

同じく皮脂も肌には必要なもので、ニキビが悪化する原因は毛穴付近の角質が厚くなることが始まりなので、殺菌することが正しいとは限りません。

 

思春期ニキビとは

 

思春期ニキビの主な原因は、皮脂の過剰分泌です。

 

皮脂量は遺伝的なものもありますが、毛穴がまだ小さいことから皮脂が詰まりやすく、皮脂をエサにアクネ菌が増殖してしまいます。

 

顔中に散らばってできやすいのが思春期ニキビの特徴です。

 

また甘いものの摂りすぎや、食生活の乱れなども思春期ニキビの原因になります。

 

さらに10代後半になるとメイクをする機会も出てきますが、乳液やファンデーションなど化粧品の油分が余計にニキビを悪化させてしまいます。

次に思春期ニキビの対策ですが、化粧品の選び方や食生活の見直しが大切です。

 

まず普段から朝晩の洗顔はきちんと行い、清潔を保ちます。

 

そして保湿は油分の少ないもの(ジェルタイプなど)を使用します。

カサつきが気になる場所のみ乳液をつけるのはOKです。

 

さらにファンデーションはパウダータイプを使用すれば、ニキビができていてもメイクをすることができます。

 

食生活に関しては、なるべく和食中心にし、緑黄色野菜を積極的に摂ったり、チョコレートなどの甘いものを控えるだけでもニキビの改善に繋がります。

 

ニキビと男性ホルモンの関係

 

最後にニキビと男性ホルモンの関係についてお話します。

 

よく”生理前になると男性ホルモンが増えてニキビができる”なんて言われていますが、実際は男性ホルモンが増えたことだけが原因とは考えにくいです。

 

女性の体内でも作られる男性ホルモンですが、男性ホルモンが増えればニキビ以外にも、筋肉質になったり、毛深くなってきたりと男性特有の特徴が出てきます。

 

また、男性でもニキビができにくい肌質の人もいるため、男性ホルモンがニキビの直接的な原因にはなりません。

 

男性ホルモンや遊離脂肪酸(皮脂が分解されたもの)が毛穴付近の角質を厚くする異常角化によってニキビができやすくなるのは間違いありません。

 

しかし実際にホルモン検査を受けたとしても男性ホルモンの値が極端に高いことはなく、仮に薬で男性ホルモンを下げることは副作用のリスクが高く危険です。

 

通常は何もしなくてもバランスが保たれているホルモンが、食生活やストレス、睡眠などの生活の乱れによってバランスを崩したときにニキビとして表れることになります。

 

ここまでニキビについていろいろお伝えしてきましたが、ニキビで大切なのは、

  • 食生活を整える
  • しっかりと睡眠をとる
  • ストレスをためない
  • 油分を抑えたスキンケア、メイク

など、今すぐにでも始められそうなことばかりです。

 

そして出来てしまったニキビはいずれ治るものの、ニキビ跡が残らないように

  • 紫外線対策をする
  • ビタミンC誘導体入りの化粧品を使う
  • ピーリング施術を受ける

などが有効です。

 

ぜひ参考にしてみて下さいね。