ガサガサの手荒れってイヤですね。

 

手荒れがひどくなると、ひび割れたところから血が出たり、ちょっとした水にもしみて痛かったりして辛いですからね。

 

毎年冬になると恒例のように荒れてしまう・・・といった負のスパイラルから抜け出す方法はないのでしょうか。

 

まずは、手荒れがひどい原因についてお話ししていきます。

手荒れがひどい原因

 

はじめに、手の皮膚の特長について手の平と甲に分けて簡単に見てみましょう。

 

手の平

 

  • 角質層が厚い
  • 毛が生えていない
  • 皮脂腺がない
  • 汗腺が他の皮膚より多い

 

手の甲

 

  • 手の平よりは薄いが、他の皮膚に比べると角質層が厚い
  • 皮脂腺が少ない
  • 皮脂静脈やリンパ管が発達している

 

手荒れは手の平に出る場合もありますし、甲の方に出る場合もありますが、どちらも共通している特長としては、角質層が厚いということと皮脂腺がないまたは少ないという2点になります。

 

手荒れがひどい原因は、この2つと何か関係がありそうですね。

 

手の皮膚に皮脂腺がないまたは少ないということは、他の正常な皮膚では当たり前にある肌を保護するための膜が手には「無い」または「少ない」ということです。

 

手の皮膚が天然の保湿クリームである皮脂膜によって守られていない分、ダメージをダイレクトに受けやすいため角質層が厚くなっているのですが、厚みがあることで顔よりもターンオーバーのサイクルが長くなるため、手の皮膚は一度荒れてしまうと治りにくいのです。

 

具体的には、水仕事をする人や美容師さんなど素手で日常的にシャンプーなどを使う仕事に就いている方、紙幣を頻繁に数えたり扱っている銀行員の方などは手が乾燥しやすいので手荒れになりやすいですね。

 

仕事とは関係なくても、冬は特に風邪やインフルエンザに感染しやすい季節ですから予防のためにこまめに手を洗う習慣がある方も多いとは思いますが、頻繁に手を洗う方も手荒れになりやすいですね。

 

さらに、外出先で手を洗った後にエアーで乾かすことも手荒れを引き起こす原因の一つですので、エアーで乾かすだけでなく、手をこすり合わせて念入りに乾かしている人は特に、手荒れがひどい時にはハンカチを持ち歩くようにするなどしてなるべくエアーの使用は避けるようにしましょう。

 

手荒れが病気のサインって本当?

 

上でご紹介したように、手荒れは手にいつも刺激を与えることで乾燥させてしまっていることが多いのですが、中には病気のサインという場合もありますので注意が必要です。

 

手荒れした時に起こりやすいかゆみと湿疹から見る病気のサインについてご紹介していきます。

 

かゆみ

 

手がかゆいだけでなく手が黄みがかっていたりする場合は、肝臓の病気の場合があります。

 

また、手のかゆみの他にむくんでいたり血尿が出るといった場合は腎臓の機能が低下している可能性があります。

 

さらに、糖尿病で免疫機能が低下していることで手がかゆくなるということもあるようです。

 

湿疹

 

水虫に似たような症状でかゆみと共に無数の水泡ができ、かきむしると悪化してしまうことがあります。

 

また、食べ物や金属などによるアレルギーの場合もあります。

 

ごくまれに足の水虫菌が手に移ってしまうこともありますので、長引いていたりクリームを塗っていても改善されない時には、重症化する前に皮膚科などの医療機関を一度受診してみると良さそうですね。

 

手荒れとストレスの関係

 

手荒れが病気のサインである可能性もあるというお話しをしましたが、手荒れとストレスの関係はどうなのでしょうか。

 

今は知らず知らずのうちに環境によってストレスを与えられていたり、人間関係などのストレスに悩まされている方も少なくありません。

 

ストレスが蓄積されると体にどの様な変化があるかを簡単にお話しすると、血行不良、腸内環境の不調、ホルモンバランスの乱れが代表的なものとして挙げられます。

 

病名としては「ストレス性皮膚炎」が当てはまりますが、このストレス性皮膚炎によるかゆみは人によって症状が出るところが違うので、ストレスによって手がかゆくなるという場合もあり得ます。

 

また、精神的なことが原因であかぎれなどの手荒れを発症したことがある方の体験談によると、「精神的なストレスの原因と考えられた人と距離を置く」ことで長年悩まされていた手荒れがなくなったという話が数多くあります。

 

ストレス性の手荒れの倍は、医療機関で診てもらっても良い対処法がなかなか見つけられなかったりと厄介ですので、少しでも思い当たる場合は好きなことに没頭することで気分転換をしてみると良いでしょう。

 

また、ゆっくり休養する時間を取れる場合は、ストレスを感じる環境から少し離れてみたりといった工夫ができるといいですね。

 

手荒れとかゆみの関係と症状を抑える方法

 

手荒れの初期の段階では、かゆいというよりカサカサしていたり、皮がむけたりしていますが、そのままにしておくと手荒れが進んでかゆみや痛みを伴ってきます。

 

かゆみは単なる乾燥だけではなく、病気のサインだったりストレスによるものの可能性もありますが、どちらにせよかゆいということは症状としては「少し進んでいる」んだということを覚えておくといいのではないでしょうか。

 

はじめにも触れたように手には皮脂腺がほとんどないので外的刺激から守ってくれる皮脂膜は落ちやすく、無防備になりやすいのでかゆみを感じる前に何か手を打っておけるといいですね。

 

それでもかゆみが出てしまった時に、かゆみの症状を抑える方法としては主に以下の4つがあげられます。

 

  • なるべくかかないようにする
  • 洗う時はぬるま湯で優しく
  • 刺激のある石鹸を避けるか症状が落ち着くまで石鹸の使用を中止する
  • 拭く時はごしごしこすらない

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

(1)なるべくかかないようにする

 

これはかゆい人にとっては我慢することが大変とは思うのですが、かゆいところをかくとさらにかゆくなるという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

 

これは、かくことでかゆみ物質といわれているヒスタミンが分泌されて増々かゆくなってしまうからなのです。

 

さらにかゆいからとかきむしってしまうことで傷が増え、ばい菌に感染しやすい環境になるのであまり良いことはありません。

 

(2)洗う時はぬるま湯で優しく

 

手はもともと皮脂膜が薄いので、熱いお湯で洗うと簡単に落ちてしまいます。

 

また、冬は特に冷たい水で洗うと血行不良になりやすいので、手を洗う時は体温と同じくらいの温度のぬるま湯で優しく洗うようにしてください。

 

(3)刺激のある石鹸を避けるか症状が落ち着くまで石鹸の使用を中止する

 

かゆいということはすでに刺激に敏感になっているということですので、肌に優しいタイプの石鹸に切り替えるか、ひどい場合には一時期石鹸の使用を中止するようにしましょう。

 

一日全く使わないというわけにいかないという場合は、使用する回数をなるべく少なくしてみてください。

 

(4)拭く時はごしごしこすらない

 

こちらも理由はもうお分かりかと思いますが、洗う時と同じように水分を拭く時も優しく、こするというよりおさえて水分を取るといったイメージでやってみてください。

洗いっぱなしで自然乾燥というのは一番やってはいけないことです。

 

手についた水分が蒸発する時に手肌の水分も一緒に蒸発させてしましますので、肌に優しいガーゼなどのハンカチを持ち歩くように心がけましょう。

 

見ていただくとお分かりかと思いますが、かゆみを抑える方法としてはなるべく刺激を与えないようにするのが一番なんですね。

 

手荒れがひどい時に効く薬はなに?

 

手荒れがひどい時には、普通のハンドクリームを塗っているだけでは改善される可能性は低いので、市販のハンドクリームでなんとかしたいと思った時には「医薬部外品」や「薬用」と表示されたものを選んでみてください。

 

医薬部外品や薬用のハンドクリームには、効果効能が記されていますので、今の自分の手荒れの症状に合わせて選ぶようにするか、薬剤師さんに相談するなどするといいですね。

 

市販のハンドクリームに配合されている成分で代表的なのは以下の3つがあります。

 

(1)尿素

 

ガサガサで角質が硬くなっている手荒れには、尿素配合のハンドクリームがおすすめです。

 

ただ、敏感肌の方には刺激が強い場合もあるのでご注意ください。

 

(2)ビタミン配合

 

ビタミンCやEが配合されているハンドクリームは、血行促進効果あるので傷ついた手肌のターンオーバーを助けてくれます。

 

(3)ステロイド剤配合

 

炎症がひどい場合は、抗炎症作用のあるステロイド剤配合のハンドクリームが有効です。

 

ステロイドより比較的おだやかな抗炎症作用を求める場合は、グリチルリチン酸配合のものから使って様子を見てみるのもいいかもしれません。

 

でも、手荒れがひどいとやはり皮膚科のお世話になるのが一番です。

皮膚科で処方される薬には塗り薬と飲み薬があります。

 

<<塗り薬>>

 

  • 保湿剤
  • ステロイド剤

など

 

<<飲み薬>>

 

  • 抗ヒスタミン剤
  • 抗アレルギー剤
  • 漢方薬

など

 

これらは、症状やその方の体質によっても違うでしょうから専門の先生と相談しながらしっかり手荒れを治していきたいですね。

 

とはいえ、普段の生活で手を刺激から守ることも忘れてはいけません。

 

手荒れ防止にはクリームと手袋が効果的?

 

最後に、よく耳にする手荒れの防止策としてクリームと手袋のコンビは効果的なのかについても触れておきます。

 

手荒れがひどい時には寝る際にクリームをたっぷり塗ってから手袋をして寝る方法があると言われていますが、今この方法については賛否両論あるようです。

 

以下に良い点、悪い点について簡単にまとめてみました。

 

良い点

 

  • クリームをたっぷり塗ってもべたつかない
  • 寝る時に摩擦や乾燥から手を守ってくれる
  • 寝ている間中保湿されている
  • 冷えを防いでくれる

 

悪い点

 

  • 手が保湿され過ぎて水分でふやけてしまう
  • 本来持っているバリア機能が働かなくなってしまう
  • 手袋をしていることが気になってよく眠れない

 

また、手袋をして寝る場合は素材選びも大切になってきます。

 

肌に優しい綿素材のものは値段的にも手軽に手に入りますので、まず試しにやってみたいという方は綿の手袋を選ぶといいかもしれません。

 

さらにこだわりたいという方は、シルク(絹)素材のものが良いですね。

 

最近ではスマホ対応の手袋もあるようですので使いやすそうなものを素材を確認しながら選んでみてはいかがでしょうか。

 

寝るとき以外では、水仕事や掃除をする時にも手荒れ防止のためにゴム手袋をするという方法もあります。

 

ただ、ゴムにかぶれてしまう人もいるので、そういう場合は先に綿の手袋をしてからゴム手袋をするとかぶれにくいようです。

 

手はいつも外気に触れているので特に年齢が出やすいところです。長い目で見ても手荒れのないきれいな手をなるべく保っていけるようにしたいですね。